イギリスの画材屋さん、Jackson’s Art Supplies さんが水彩のセールをやっていたので喜んで見に行ってみたところ、お目当ての Daniel Smith は対象外。そこで以前から気になっていたセヌリエを使ってみようかと思って買ってみました。まだ届いていないのですが、備忘録として買った色とその理由をメモしておこうと思います。
いま Schmincke HORADAM を使っている理由
ドイツ製というところにひかれたから。なんとなく日本製のホルベインや手軽に手に入る WINSOR & NEWTON じゃないものを使ってみたかったから。
今思えば最初は値段的に手軽なホルベインを最初に使って、その後欲しいメーカーが出てきたら買い足せばよかったのではと思うのですが、なにもわからない最初は上記のような考えで絵の具を買いました。
後付けですが、スケッチに Schimincke が適している部分もあると思っています。他の絵の具を触っていないので断言できませんが、さらっと溶けてさらっと乾くイメージがあります。オーストラリアのアーバンスケッチャー、Liz Steel さんは彼女のブログで、Daniel Smith(D.S.)のウルトラマリンは乾燥するととても硬くなるので Schmincke にかえてみたと書いています。
私がセヌリエに興味を持った理由
私がアーバンスケッチに興味を持つきっかけとなった人のひとり、Anne-Laure Jacquart さんがセヌリエと D.S. を使っていてとても明るくて鮮やかなスケッチを描かれるので、以前からセヌリエを使ってみたいと思っていました。
ところで、セヌリエにははちみつがはいっているため固まりにくいイメージがあります。それならセヌリエは溶けやすいのもかもしれない、時間が限られたスケッチにはあっているのかもしれないと思うようになりました。また、私は重ね塗りすることがあまりないので、一度で強く発色してくれそうなセヌリエはあっているのではと考えました。
さらに、アーバンスケッチャーズシンポジウムのワークショップを調べている時に、植物を描くのにセヌリエの緑色を薦めている方がいたので、セヌリエの緑色系が気になっていました(なお、どの色を使っているかまでは書いていませんでした)。
今回買った色
ハーフパンを15個買いました。値段的には割高になるハーフパンを選んだ理由は、持ち運んで使うので、チューブで買うとハーフパンに詰め替える必要があるため、その手間を省けるハーフパンを選びました。
15個という数は、ちょうどハーフパンが15個入る缶が手元にあったからです。
買った色は以下になります。
色名 | 選んだ理由 |
---|---|
セヌリエ・イエロー・ライト | Cool な黄色で透明色 |
セヌリエ・オレンジ | Warm な黄色をいれないのでオレンジをいれておこうと思って |
ローズ・ドレー・マダー・レーキ | Anne-Laure さんが動画で紹介していてとても鮮やかな warm な赤だったので |
キナクリドン・レッド | 黄色味の少ない赤として |
パーマネント・マゼンタ | PV19はいれておこうと思って |
ウルトラマリン・ディープ | PB29は外せない |
セルリアン・ブルー | 単一顔料の cool な青 |
ターコイズ・グリーン | 好きな色なので。Schmincke の PG50 も好き |
フォレスト・グリーン | 深みのある緑色が欲しいと思ったので |
セヌリエ・グリーン | 単一顔料で一般的な緑色だと思ったので |
グリーン・アース | ヒヅキカヲルさんの混色表をみて、D.S. の Buff Titanium のように混色で色を薄めたりテクスチャを加えるのに使えるのではと思ったので |
フタロ・グリーン・ライト | Schmincke でいう メイグリーン。5月の新緑の色 |
イエロー・オーカー | 外せない色。そして warm な黄色のかわりに |
バーント・シェンナ | 外せない色 |
ロー・アンバー | 単一顔料の暗い色をひとついれておこうと思って |
以上の15色です。セットに入っていない色も選んでいて、すこしひねくれた構成かもしれません。色同士の相性は使ってみないとわからないので触ってみるのが楽しみです。
Anne-Laure Jacquart さんのパレット紹介動画はこちら⬇︎
ヒヅキカヲルさんの美しい混色色見本表はこちら⬇︎
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